moyacore

モヤコレ(moya core) : 日々の生活のなかで感じるさまざまな「モヤモヤ」を共有し合う「コレクティヴ」。またその「モヤモヤ」の「コレクション」を指す。そうやって「コレクトネス」とは何かを考えていきたい。それが"core"になるはず。

フェミニズム

呪いの言葉

新しくやってきた相談員さんはわたしを占うとすぐ、にこやかな顔でこう告げた。 「あなたは2歳年上の人と結婚するわよ」 ああ、そんなの知りたくなかった。これまで、何度そう思ったことだろう。当時まだ14歳、中学2年の幼いわたしも10年経った今のわたしも…

スポーツという楽園

この間の年末年始は、2年ぶりに実家に帰省した。いつも、5月の連休と年末年始は帰省するようにしていたから、2年も空いたのは初めてだ。その間に、姉が夫と子どもの3人で暮らすようになったが、車を5分くらい走らせれば会いに行けるので、そこまで大きな変化…

渡辺直美とモヤモヤ

筆者は今回、お笑い芸人の渡辺直美氏を目にしたときに覚えるかすかなモヤモヤ感について言語化を試みた。 渡辺氏といえば、お笑い芸人の枠に留まらず、Instagramでは日本一のフォロワー数を誇るトップクラスのインフルエンサーとしても有名であり、他にもWik…

関心と愛のなせる技

何をどうやって書こうかすごく悩んだ。フェミニズムに関連したエンタメの話題が1つ候補にあったのだけれど、特定の名前をわざわざ出すのが躊躇われて、結局最近考えたことを曖昧な言葉でつらつら書いてみることにする。テーマは韓国アイドルとファンの視線だ…

Who’s makin’ the rules?

大学で「文化資本」という概念を学んだ時、絶対音感の持ち主やいわゆる「帰国子女」を羨みながらも、韓国のポップカルチャーについてのみ、自分がその文化資本について豊かな側であるという妙な自負を持つことができた。母親は「韓流」のブームに浸かり続け…

想起する都市:隈研吾の建築論

1.はじめに 2.男性的欲望の建築 3.非男性的建築 4.隈研吾の「負ける建築」 5.「非ファルス的膨らみ」 6.女性的欲望の建築 7.おわりに 参考文献 1.はじめに 開催前からいくつもの問題を抱え、コロナ禍の影響により延期を余儀なくされた東京オ…

いま、思い出しているところ

高校の卒業式は最悪だった。 私が通っていた高校には制服がなくて、卒業式ではほとんどの女が袴かドレスを着る。私はどちらも着たいと思わなかったし、用意するのに結構なお金も要るから、母の黒い、長い、タイトなワンピースを着ることにした。卒業式の前日…